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高森明勅
2022.9.12 09:00皇統問題

旧宮家の意思を巡り安倍元首相と別の男系論者の言い分が対立

皇位継承問題を巡って男系限定維持論者は
唯一の方策として旧宮家プラン(旧宮家系国民男性が
養子縁組又は何らかの法的措置で皇籍を取得できるように
制度を変更する)を唱えて来た。
しかし、憲法違反で一発アウト。

それでおしまいなのだが、(私がかねて指摘して来た)
同プラン実現へのいくつもの難関の“最初”に位置する、
そもそも皇籍取得の意思を持つ該当者がいるのか、
という問題について念の為に触れておく。
というのは、男系論者同士の間で発言に矛盾・対立
があるからだ。

故・安倍晋三元首相は生前「いない」と明言されていた。

一方、別の人物は「複数いて、その数が増えつつある」
(竹田恒泰氏、「産経新聞」平成24年2月29日付)
などと述べている。

果たして、どちらを信用すれば良いのか?

私の頭の中では、「僕は“そんなこと”は言っていません」
(キッパリ!)という誰かの声が、虚ろに響いているのだが…。

追記

9月5日公開のブログ「安倍元首相の発言から…」の
最初の〇印の文章中、「生活習慣」とあるのは
「生活を」の誤りなので、ここに訂正する。
安倍氏の発言を不注意な変換ミスによって間違えたことについて、
故人の御霊及び読者諸賢にお詫び申し上げる。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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